【元社員が暴露】DMMはホワイト企業?マーケティング部で働いた実体験と口コミから徹底検証!

「DMMってホワイト企業なの?」転職サイトやSNSでは、そんな声をよく見かけます。
「有給が取りやすくてホワイト」「残業が多くてブラック」――意見は真っ二つ。

私自身、DMM.comのマーケティング部で働いていた元社員です。
実際に社内で感じたのは、「制度面は非常に整っている一方で、現場の実態は部署次第」というリアルでした。
深夜まで資料を作り続けた時もあれば、毎週のように有給を取っていた時もある。
つまり、DMMは“超ホワイト”でも“完全ブラック”でもない、非常にバランス型の企業です。

この記事では、そんなDMMのホワイト企業度を、
元社員の立場から客観的に分析しつつ、残業・有給・評価制度などのリアルを具体的にお伝えします。
他の口コミまとめでは分からない、内部から見たDMMを知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

結論:DMMは「制度はホワイト・運用は部署次第」のグレー企業

DMMは、制度面だけを見ればかなり“ホワイト寄り”の企業です。有給の取りやすさ、福利厚生、リモート制度、評価体制など、表面上は大手らしく整っています。
しかし実際に働いてみると、「どの部署に配属されるか」「上司が誰か」で、働きやすさの体感はまったく違ってきます。

たとえば、私が在籍していたマーケティング部は、スピード感が命の部署。新しい企画や広告キャンペーン設定や資料作成に追われ、深夜3時まで働くこともありました。一方で、同じマーケティング部内でも事務作業をメインに行う部署などでは定時退社をされる方が多かったり、管理部門は定時で帰る方が多いという話も聞いていました。

制度そのものは整っていても、運用面は上司と部署の文化に大きく左右される
これが、DMMを一言で「ホワイト企業」と言い切れない理由です。

一方で、「有給の取りやすさ」に関しては、驚くほど寛容でした。少し根回しは必要ですが、申請すれば基本的に断られることはありません。
実際、私の最終出社日に直属の上司がその日に有給を入れて休んでいたというエピソードがあります。
直属の部下の最終出社日に特に声掛けもなく休む上司を見たのは社会人経験の中でも初めてであり、そのとき「DMMでは有給は本当に自由なんだな」と実感しました(笑)。

つまり、DMMは制度設計上はホワイト、でも“運用のバラつき”が大きいグレー企業
「誰と働くか」「どこに配属されるか」「どんな上司と関わるか」で、
快適にも激務にもなり得る会社――これが、元社員としての率直な結論です。

口コミで見るDMMのホワイト度まとめ

DMMは、口コミサイト上では「ホワイト企業」として評価されることが多い企業です。
ただしその評価をよく見ると、“制度は良いが現場は部署次第”という声が圧倒的に多く、
まさに私が感じていたことと一致しています。

ここでは、OpenWork・転職会議・en転職などに寄せられた声をもとに、
ポジティブ面・ネガティブ面の両方を整理してみます。

良い口コミ ― 制度面はホワイト

  • 有給が非常に取りやすい。
    「申請すれば基本的に断られない」という口コミが多く、私自身もまさにそう感じていました。

  • リモートワーク・フレックス制度が柔軟。
    コロナ以降は在宅勤務も普及し、マーケティング部の場合は出社強制もほとんどなし。
    育児や副業との両立も可能で、柔軟な働き方ができるという声が多く見られます。

  • 人間関係がフラットで上下関係が緩い。
    役職や年次に関係なく意見を言いやすい雰囲気。
    忖度文化が少なく、自由な発想を歓迎する社風という点ではホワイト。

悪い口コミ ― 運用面はグレー

  • 部署によって残業時間が極端に違う。
    開発や管理部は定時退社も可能だが、マーケティング・新規事業系は深夜残業もあり。
    特に「プロジェクト単位で地獄の週がある」との声も。

  • 評価制度がブラックボックス化している。
    「何を基準に昇給・評価されるのか分からない」という声が多く、
    上司の裁量に依存しているという意見が目立ちます。
    実際、私の周りでも「頑張っても上司に刺さらないと評価されない」という話はよくありました。

  • 新規事業の立ち上げと撤退が早く、安定感が薄い。
    成功と失敗のサイクルが激しく、プロジェクトごとに文化が違う。
    その分、職場の一体感や中長期的なキャリア形成が難しいという声も。

口コミから見える二面性

こうして整理してみると、DMMは「制度面では完全にホワイト」である一方、
「現場運用は人と部署に依存する」という、非常にグレーな構造が浮かび上がります。

たとえば、有給制度はホワイトの象徴ですが、
その一方で「上司が部下の最終出社日に有給で休む」というような、
“ドライな人間関係”も同居しています。

この両面性が、DMMの特徴であり、
人によって「ホワイト」とも「ブラック」とも感じ方が分かれる大きな理由です。

元社員が語る:DMMマーケティング部のリアルな労働環境

DMMの働きやすさは部署によって大きく異なります。私が在籍していたマーケティング部は、事業スピードがとにかく速く、「新しい施策を次々に試し、成果を数字で出す」ことが求められる環境でした。そのため、制度は整っていても、現場はハードでストイックな一面があります。

残業は部署によって極端。マーケティング部は成果最優先の環境

マーケティング部では、広告施策の検証・改善・レポーティングを短期間で回す必要があり、キャンペーンや期末が重なると深夜作業も発生しました。
私自身も、深夜3時まで資料を作成していたことがあるほどです。

もちろん、全員が常にハードワークというわけではありません。安定期は定時上がりの日もありますし、他部署(管理・開発部門など)では
ワークライフバランスを重視した働き方が根付いています。

ただし、DMMのような「スピードと挑戦」を掲げる企業文化では、「やる人に仕事が集中する」構造がどうしても生まれます。
結果として、同じ会社でも部署格差が大きいのが実情です。

評価制度は整っているが、現場では“上司の裁量”が色濃い

DMMの評価制度は一見しっかりしています。等級・行動指針・成果目標が定義され、評価シートも形式上は明確です。しかし実際は、上司の主観や関係性に左右される余地が大きいと感じました。

私の周囲でも「成果を出しても上司の好みに合わないと評価されない」「説明のない査定結果にモヤモヤする」といった声が多く、
評価の透明性は課題としてよく話題に上っていました。

制度は立派でも、納得感のある評価に落とし込む運用が追いついていない
これは、多くの大手企業が抱える典型的なジレンマだと思います。

人間関係は圧倒的にドライ。効率と成果を優先する職場

DMM.comは、私は社会人生活で5社経験がありますが、その中でも最も人間関係がドライな職場でした。(部署によってもちろん違うと思いますが)
その大きな要因は、リモートワーク中心の働き方にあるかなと考えています。日常的な雑談がほとんどなく、会議も常にアジェンダ中心。
Slackでも必要な連絡以外のやり取りはほとんどありません。

一度、私が「もう少しチーム内のコミュニケーションを活性化したい」と思い、会議の冒頭に雑談タイムを設けたことがありました。
しかし、メンバーの評判はあまりよくなく、「早く本題に入りましょう」という空気感になってしまい、
結局その試みは自然消滅しました。

誰もが仕事に集中し、効率的に動いている一方で、“人となりを知る機会が極端に少ない”のがDMMの特徴だと思います。

このドライさは、裏を返せば「プライベートに踏み込まれない快適さ」でもあり、サバサバした関係を好む人には居心地の良い環境です。

私は人間関係がかなりディープな職場も経験していたので、このドライさが逆に有難かったです。
しかし、「人とのつながりを大事にしたいタイプ」にとっては、少し孤独に感じる職場かもしれません。

🔹まとめ:DMM.comのリアルを一言で言うなら

「制度はホワイト、現場はハード、文化はドライ。」

制度の充実度と働きやすさは高水準。ただし、成果・スピード・効率を最優先する企業文化の中では、
“ホワイトさ”の中にも厳しさと孤独さが共存していました。

部署によって異なるDMMのホワイト度マップ

DMMは一枚岩の会社ではなく、事業領域ごとにまったく異なる文化と働き方を持っています。
事業の数が多いだけに、「どの部署に配属されるか」で体感は天と地ほど違うのが実情です。

ここでは、私が在籍していたマーケティング部での経験や、社内で聞いた他部署の声をもとに、DMMの主要部署を比較してみます。

※私が在籍していた2024年頃に聞いた話や主観を含めて記載しています

部署 残業量 評価制度 有給取得 社風・人間関係 一言コメント
マーケティング部 ★★★★☆(繁忙期は深夜残業あり) ブラックボックス気味 ★★★★★(非常に取りやすい) ドライ・効率重視 成果とスピード命の部署。実力主義色が強い。
開発部(エンジニア職) ★★☆☆☆ 明確・技術評価中心 ★★★★☆ 落ち着いた雰囲気 スキルで評価される。比較的ホワイト。
管理部(人事・経理など) ★☆☆☆☆ 安定・年功型 ★★★★★ 穏やか・安定志向 DMMの中でも最もホワイト。
新規事業部 ★★★★★(波が激しい) 不透明 ★★☆☆☆ ベンチャー気質・変化が激しい スピード重視。合う人には刺激的。
カスタマーサポート系 ★★☆☆☆ 定量評価中心 ★★★☆☆ チームワーク重視 業務はルーチン多め。落ち着いた環境。

部署文化が“ホワイト度”を決める

DMMは「自由な働き方」を推奨していますが、実際には“上司とチーム文化”が働き方を左右しているのが特徴です。

例えば、マーケティング部のように成果が明確な部署は、「数字を出せる人が正義」という文化が強く、プレッシャーも比例します。
一方で、開発部や管理部は評価基準が比較的明確で、残業も少なく、ワークライフバランスが保ちやすい傾向があります。

このため、DMMを「ホワイト」と感じる人の多くは、
開発・管理などの安定志向の部署に所属していた層です。

どんな人が“ホワイトに感じやすい”か?

  • 主体的に動ける人:指示を待たずに考えて行動できるタイプ

  • 成果で評価されたい人:努力より結果を重視されたい人

  • ドライな人間関係が気楽な人:雑談や飲み会よりも、淡々と働きたい人

  • スピード感のある環境が好きな人:常に新しいチャレンジをしたい人

逆に、「人との関係性」や「チームで助け合う空気」を重視する人には、
少し冷たく感じる部分もあるかもしれません。

🔹まとめ:DMMのホワイト度は“配属ガチャ”で決まる

DMMを一言で表すなら、

「制度はホワイト、現場は部署ガチャ次第。」

これは皮肉でも誇張でもなく、実際に社内でよく聞かれた言葉です。どの部署・上司・プロジェクトに配属されるかで、「最高の環境」にも「消耗する職場」にもなり得る。

この構造を理解しておくことが、DMMをホワイト企業として見極めるうえで最も重要です。

DMMを“ホワイト企業”と呼べる要素

ネット上ではさまざまな意見がありますが、実際に働いていた立場から見ても、DMMにはホワイトな側面が確かに多いと感じます。特に「制度」「働き方の自由度」「人事対応の適正さ」は大手企業らしい安心感があります。ここでは、元社員の立場から見た“ホワイトと感じた理由”を具体的に紹介します。

① 有給・休暇制度の自由度が高い

DMMでは、有給が非常に取りやすく、「休む=悪」という文化が存在しません。上司も普通に休みを取るため、部下も気兼ねなく申請できます。
システム上での申請フローも簡単で、許可待ちでストレスを感じることはほぼありません。

連休や旅行を楽しむ人も多く、繁忙期を避ければ連続休暇も柔軟に取得できる環境です。

② リモートワーク・フレックスが柔軟に運用されている

コロナ禍をきっかけにリモート勤務が一気に進み、特にマーケティング部ではオンラインが標準化されていました。出社を強制されることはほとんどなく、
「成果を出せばどこで働いても構わない」という文化が定着。

通勤時間を削減でき、業務に集中できる時間が増えたという点では非常に合理的でした。一方で、リモート中心ゆえに人間関係が希薄になりがちという側面もありますが、それも“自由”の裏返しといえるでしょう。

③ 若手にもチャンスが回る“挑戦文化”

DMMの特徴は、年次や肩書に関係なく挑戦できる風土です。やりたいと手を挙げれば、若手でも大きな企画を任せてもらえる。
私自身、入社から間もなくして大規模キャンペーンのディレクションを担当しました。

責任も重くなりますが、その分成長スピードも早い。「挑戦したい人」にとっては間違いなく良い環境です。

④ 人間関係はドライだが、人事対応はしっかりしている

DMMの人間関係は基本的にドライです。リモート中心の職場では雑談の機会も少なく、仕事上のコミュニケーションがメインになります。
そのため、表面上は穏やかでも、裏で衝突が起きやすい場面もありました。

実際、私の知る範囲でもパワハラ気質の上司が数名いたことは事実です。ただし、そのような問題が起きた際、
きちんと人事部に報告すれば対応してくれる体制が整っています。実際に人事が介入して部署異動や改善指導が行われたケースもあり、
大手らしい「ガバナンスの機能」はしっかりしていました。

つまり、問題が“ゼロ”ではないが、放置されない環境。これは中小企業にはなかなかない安心材料です。

⑤ 福利厚生・社内制度も充実

社会保険や企業型確定拠出年金(DC)、スキルアップ支援制度など、基本的な福利厚生はすべて揃っています。
部署によっては、書籍購入補助や研修支援なども活用でき、“社員の成長を後押しする”文化が根付いています。

また、内部申請や手続きがシステム化されており、大企業にありがちな「紙文化」「稟議の遅さ」がほとんどないのも特徴です。

🔹まとめ:DMMは“課題はあるが、組織として健全に機能している”

「完全ホワイト」とは言えませんが、問題が起きても正しく処理される仕組みがあるという点で、
DMMはかなり健全な企業です。

制度・文化・ガバナンスの三拍子が揃っており、社員が安心して働ける基盤はしっかり整っています。

一方で「ホワイトとは言い切れない」DMMの現場課題

DMMは制度や環境が整っている点では間違いなく“ホワイト寄り”の企業です。しかし、現場で働いていると、制度だけでは測れないギャップが確かに存在します。
部署による働き方の差、評価制度のブラックボックス化、そしてスピード重視ゆえのプレッシャーなど、
“実際に働いてみて感じた課題”を正直に挙げると、次のようになります。

① 部署・上司による働き方の格差が大きい

DMMは事業の幅が広く、各部署の独立性も高いため、「どこに配属されるか」で働き方がまったく変わります。

マーケティング部や新規事業系の部署では、スピード感と成果が求められるため、深夜作業や休日対応が発生することもあります。一方、バックオフィスや開発職は比較的安定しており、残業も少なくワークライフバランスが取りやすい傾向にあります。

このように、制度は全社員に共通していても、実際の体験は大きく異なる。
いわゆる“部署ガチャ”によってホワイト度が左右される点は、転職希望者が最も注意すべきポイントです。

② 評価制度がブラックボックス化している

DMMの評価制度は形式的には整っていますが、実際の運用は上司の裁量によるところが大きいのが現実です。同じ成果を出しても、上司によって評価が分かれることもあり、「なぜ自分がこの評価なのか」を納得できないケースも多く見られました。

私の周囲でも、「上司の好みに合うかどうか」で評価が変わるという声が多く、努力や成果が必ずしも公平に反映されるとは限りません。

大手らしい評価シートや基準は整っているものの、
“透明性の低さ”が現場でのモチベーション低下を招く部分がありました。

③ スピードと成果を求める文化によるプレッシャー

DMMの企業文化は「挑戦・変化・スピード」。この価値観は魅力的である一方、常に結果を求められる環境でもあります。

とくにマーケティング部では、施策の成果が数値で明確に出るため、「結果が出ない=存在意義が薄れる」というプレッシャーが常にあります。
新しいアイデアを出しても、すぐに結果が出なければ次の施策へ――というサイクルの速さに消耗してしまう人も少なくありません。

この文化は「変化を楽しめる人」にとっては最高ですが、安定や計画的な働き方を望む人には負担が大きい側面があります。

④ 人間関係の希薄さが“孤立感”につながることも

リモートワーク中心の職場では、コミュニケーションが業務連絡に偏りがちになります。雑談やフィードバックの機会が少なく、
孤立感を覚える社員が出やすい環境でもありました。

実際、私自身も会議の中に雑談タイムを入れようと試みましたが、
「効率重視」の空気に押されて定着しなかった経験があります。
合理的ではあるものの、温かみの少ない職場だと感じる瞬間は多かったです。

ドライな関係を好む人にとっては快適でも、
“人とのつながり”を重視する人にとってはやや冷たい環境かもしれません。

⑤ 新規事業の撤退スピードが早く、安定性に欠ける

DMMは「成功も撤退も速い」会社です。新規事業を次々と立ち上げる一方で、うまくいかなければ即撤退という判断も日常的。
そのスピード感は魅力でもありますが、プロジェクト単位で動く社員にとっては「仕事の継続性」や「キャリア設計」が難しい一面があります。

部署異動や業務変更が突然起きるケースもあり、
安定を求める人にとっては不安要素になるかもしれません。

🔹まとめ:DMMは「制度的ホワイト × 運用的グレー」

DMMの課題を一言で表すなら、

「制度的にはホワイト、運用的にはグレー」です。

制度面では確かに整っていますが、その恩恵をどれだけ受けられるかは「部署」「上司」「プロジェクト次第」。

つまり、DMMでの働きやすさは“個人の適性と環境の相性”に強く依存します。
挑戦を楽しめる人にとっては理想的な会社ですが、安定志向の人にとっては「思っていたよりハード」と感じる可能性が高いでしょう。

DMMが“真のホワイト企業”になるための改善点

DMMは、制度・文化・仕組みの面で見れば確かにホワイト寄りの企業です。しかし、現場の運用や上司・部署による温度差が大きく、
「制度としてはホワイト、体感としてはグレー」と感じる人も少なくありません。

この章では、元社員の立場から見た“DMMがさらに良くなるための改善ポイント”をまとめます。
いずれも批判ではなく、社員がより働きやすくなるための現実的な提案です。

① 評価制度の透明化とフィードバック体制の強化

まず最も改善してほしいのが、評価制度の運用面です。DMMにはしっかりとした評価基準がありますが、
現場では上司によって解釈が異なり、結果的にブラックボックス化しやすい状況があります。

今後は、上司の主観に偏らないような仕組み――
たとえば、

  • 複数の評価者による360度評価の導入

  • 評価理由を明文化したフィードバック面談の義務化

  • 評価プロセスの社内公開(透明化)

といった仕組みを整えることで、納得感のある評価につながるでしょう。

② 部署間の業務量・残業時間の平準化

次に課題なのが、部署ごとの業務量と残業時間の偏りです。マーケティング部や新規事業系など、一部の部署に負荷が集中する傾向があります。

DMMの魅力は多様な事業を抱えている点にありますが、同時に「部署間格差」が生まれやすい構造でもあります。
そのため、

  • 部署ごとの残業実績や業務量を定期的に見える化する

  • チーム間でリソースを融通できる横断的な体制の整備

といった仕組みがあれば、より健全な働き方が実現できるはずです。

③ 管理職・リーダー層へのマネジメント教育

DMMは若手や実務力のある社員が多く、プレイヤーとして優秀な人がそのままマネージャーになるケースも多いです。
しかし、「管理する力」や「人を育てる意識」が追いついていない場面も見受けられました。

実際、パワハラ気質の上司が存在していたこともありましたが、人事が介入した後は改善が見られるケースもあり、
“仕組みを支える教育”がもう一歩進めば、より良い会社になると思います。

具体的には、

  • 部下育成やフィードバックに関するマネジメント研修の義務化

  • ハラスメント防止を目的としたケーススタディ型教育

  • 成果だけでなくチームマネジメントを評価する管理職KPIの導入

などが有効です。

④ チーム間コミュニケーションの活性化

特にリモートワークが定着した今、チーム間の雑談・共有不足はDMMの課題だと思います。私自身も、会議の冒頭に雑談タイムを入れてみたことがありますが、
効率重視の文化の中で定着しませんでした。

しかし、実際に仕事を進めるうえでは、
“人となりを知っているかどうか”が成果や連携に大きく影響します。

そのため、

  • 部署横断の懇親会・雑談ミーティングの推奨

  • 1on1面談の定期化

  • 雑談チャンネルの運用促進

など、「人を知る時間」も業務の一部として制度化することが有効だと思います。

⑤ 新規事業・短期撤退のスピードを支える仕組みづくり

DMMの強みはスピード感ですが、その裏で
「突然の方針転換」「撤退に伴うキャリアの迷走」が発生するケースもあります。

新規事業の撤退そのものは経営判断として健全ですが、
その後の社員のキャリアケアや再配置の支援が追いついていない印象がありました。

たとえば、

  • 事業撤退時の異動支援・キャリア相談の義務化

  • 経験スキルを可視化して次の部署に引き継げる社内人材DBの整備

などがあれば、
「チャレンジと安定」を両立できる組織に近づくでしょう。

🔹まとめ:DMMは“もう一歩で真のホワイト企業になれる”

制度・文化・ガバナンスの基盤はすでに整っています。あとは、それを現場レベルでどう運用するか
ここを改善できれば、DMMは名実ともに“真のホワイト企業”と呼べる存在になるはずです。

実際に中で働いていた身としても、「惜しいけど、すごくポテンシャルのある会社」というのが率直な感想です。

まとめ:DMMは“制度はホワイト、現場は部署次第”

DMMは、「制度の整備」「働き方の自由度」「人事対応の適正さ」など、大手企業としての基盤はしっかりしています。そのため、客観的に見れば“ホワイト企業寄り”であることは間違いありません。

一方で、実際の現場では配属部署・上司によって働き方が大きく異なります。特にマーケティング部のような成果主義の部署では、スピードと結果を求められる分、プレッシャーや長時間労働が発生しやすいのが実情です。

DMMに向いている人・向いていない人

✅ 向いている人

  • 指示待ちではなく、自分で考えて動ける人
  • スピード感のある環境を楽しめる人
  • 数字・成果で評価されたい人
  • ドライな人間関係を気楽に感じる人

⚠️ 向いていない人

  • 安定した働き方を重視する人
  • 長期的に一つの業務を深掘りしたい人
  • 上司との信頼関係を重視したい人
  • 人間関係の温かさやチームの一体感を求める人

転職・入社を検討している人へのアドバイス

もしあなたがDMMへの転職を検討しているなら、「配属部署」と「上司のマネジメントスタイル」を必ず確認することをおすすめします。

面接やカジュアル面談で、以下のような質問をしてみると、実際のホワイト度を見極めやすくなります:

  • 部署内の平均残業時間はどのくらいですか?
  • チームの雰囲気やコミュニケーションの特徴は?
  • 評価面談はどのように行われていますか?
  • リモート勤務やフレックスはどの程度利用されていますか?

DMMは「人と部署の相性」で体感が大きく変わる会社です。その前提を理解して入社すれば、挑戦できる・自由に働けるホワイト企業としての魅力を存分に活かせるはずです。

元社員としての率直な結論

DMMは“理想的な環境”と“課題の残る現場”が共存する会社です。ただし、どんな企業にも一長一短がある中で、DMMは確実に「良くなろうとしている会社」だと感じます。

人事の対応も早く、社員の声を拾おうとする姿勢がある。課題があっても、それを放置しない体制がある。それだけでも、私はDMMを「ホワイト寄りの会社」として評価しています。

🧾まとめの一文

DMMは“制度はホワイト・現場は部署次第”。そのギャップを理解し、自分に合う環境を選べば、自由で挑戦的な最高の職場になり得る。

🧑‍💼筆者プロフィール

執筆者:元DMMマーケティング部社員 / Webマーケター

DMM.comのマーケティング部にて、広告運用・データ分析・クリエイティブディレクションを担当。複数の新規プロジェクトやキャンペーンの企画・推進を経験し、社内制度・働き方・評価体制を間近で見てきました。

現在は独立し、Webマーケティングやメディア運営、SEO戦略の支援を行う傍ら、「元社員の視点からリアルな情報を発信するメディア」として本サイトを運営中。

本記事は、誹謗や過剰な称賛を目的とせず、DMMで実際に働いた経験をもとに、就職・転職を検討する方がより現実的な判断ができるよう執筆しています。

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